2025年7月28日(月)〜30日(水)の3日間、株式会社コモンウェルスエンジニアーズでは、磯子工業高等学校の生徒2名を対象に、プラント施設における建築・土木設計を学べるインターンシップを実施しました。
今回のテーマは、「プラント施設における構造物設計の扉を開く ― 発電所で学ぶ構造設計者の視点」。将来、建築・土木等の構造設計分野で活躍を目指す高校生に向けて、実際のプラント施設見学や設計業務の模擬体験を通じ、業務内容をより具体的に理解してもらうことを目的としています。
Day1:プラント設計の基礎を学ぶ
初日は当社の設計対象である、「プラントとは何か」という基礎からスタート。発電所をはじめ、石油精製、化学工場、水処理施設などの事例を通して、プラントが日常生活とどのように結びついているのかを学びました。
午後は、設計業務の出発点となる仕様書や設計図面の読み方を学習。実際の図面に触れながら、建築設計ソフト「Revit(レヴィット)」を使用し、Guard House(守衛室)の3Dモデル作成に挑戦しました。Revitは、モデルから平面図・断面図の作成、配管数量確認、干渉チェックまで行えるBIM設計ツールです。
BIMとは:「Building(建築物を) Information(情報として) Modeling(モデル化する)」の略で、建築物をコンピューター上の3D空間で構築し、設計・施工・維持管理など建築フローのあらゆる工程で情報を一元化して活用する手法。
Day2:磯子火力発電所を見学し、構造のスケールを体感
2日目は、磯子火力発電所の特徴や設備について事前調査を行った後、実際に現地を訪問しました。巨大な配管やタービン、プラント建屋を間近で見学することで、図面と実物のリンクや、設計に込められた工夫を直接確認。教科書だけでは得られないリアルな学びの時間となりました。
また、アメリカ駐在中の社員とのWeb会議に同席し、現場の写真を交えて現在進行中の業務の報告会を体験しました。
Day3:構造計算と国際業務を体験
最終日は、フィリピン・マニラの海外拠点とWebミーティングを行い、英語を交えた国際業務の進め方を体験しました。海外案件の図面や計算書でよく出てくる英単語の紹介や、外国人エンジニアと業務を行う際によく使う英語のフレーズクイズにも挑戦。
また、配管を支える鉄骨や鉄骨を支える基礎構造の構造計算を実施。計算結果をもとに、図面作成にも取り組みました。
生徒の感想
- 「3Dモデリングでの作図が楽しかった」
- 「計算モデルでの構造設計は難しかったが勉強になった」
- 「学校より高度な内容だったが、丁寧な指導で理解できた」
- 「計算は難しかったが、3D作図はもっと挑戦したい」
インターンシップの目的と今後の展望
このインターンシップは、設計職や構造設計に関心のある方が、普段あまり目にすることのないプラント施設での土木・建築設計を体験し、新しい視野を広げながら、将来の仕事としての姿を思い描くきっかけにしていただくことを目的としています。
当社では今後も、高校生・専門学生・大学生を対象に、出前授業や職場体験、インターンシップの機会を積極的に提供してまいります。
学校関係者様へ
建築・土木系学科をお持ちの学校関係者様で、出前授業やインターンシップの実施をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
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