神奈川県立磯子工業高等学校で出前授業を実施
◾️実践的な構造計算で学ぶ機会
2025年4月22日、横浜市にある神奈川県立磯子工業高等学校にて鉄骨建築における「上部構造の設計」をテーマに出前授業と企業説明会を行いました。
構造設計を担当する弊社エンジニアが登壇し教科書で学ぶ知識が実際の建築設計にどのように活かされているのかを高校生の方々に体験頂きたく、出前授業を行いました。
◾️演習問題を基に実務で必要な判断基準を学ぶ
授業は、実務に沿った内容で鉄骨の梁に荷重がかかったときの適切な部材の選定をテーマに演習形式で行いました。
①H鋼がどれぐらいの許容があるかを求めます。
②次にH鋼にかかる応力を計算する。
その応力にH鋼が耐えられるものか判断します。
過剰な大きさになっていないかの目安となる検定比を求めます。
③もし過剰であれば、鉄骨の断面表(サイズ一覧)を参照し、どの断面性能であれば適切な部材になるかを検証します。
実際の業務で行われている計算を通して、実務を経験して頂きました。
その後、学校で使われている教科書と建築設計の実務で使われている「構造設計指針」、「建築基準法の資料」を照らし合わせながら数式や基準が実際の業務でも使われていることを確認しました。普段の授業の学びが将来の仕事と密接につながっていることを確認する機会となりました。
◾️企業紹介
企業紹介のパートでは、発電所・石油化学・LNGなど、さまざまな産業分野における構造設計の仕事を紹介。
実際に施工した建物の魅力等をご紹介しながら、生徒の皆様にプラントの世界とはどういうものなのか?を感じて頂く機会となりました。
教育現場と企業の橋渡しとして、このような出前授業は、建築や土木を学ぶ高校生にとって
教科書だけでは得られないものを感じて頂く貴重な機会となればと考えています。
授業の中で扱った計算や判断基準が、実際の設計でもそのまま活用されているという事実は、生徒の学習意欲を大きく刺激します。
私たちは、地域に根ざした教育の一環として、今後も建築・土木系の学科の高校を対象にした出前授業を展開していきます。将来の仕事にどう役に立てるのかを体験できる貴重な機会です。
ご関心のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
